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ホーリーピビィ:黒人の聖書

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■ 著者:ロバート・アスリィ・ロジャーズ 翻訳者:江本吉見

■ 価格:1,030円(税込)

■ 内容紹介

1924年に出版されたラスタファーライ最重要文書、初の日本語化。
マーカス・ガーベイを使徒に命じた黒人の聖書。ホーリーピビィ」はカリブ海、西インド諸島アンギラ出身のロバート・アスリィ・ロジャーズ(1891-1931)によって書かれ、ラスタファーライ運動が興る前のラスタファーライ運動黎明期において重要な役割を担った文書である。しかし、この文書の最も興味深い点は、ラスタファリアンたちが生きる神、黒人の救世主と崇めるエチオピアの皇帝ハイレ・セラシエ1世に一切触れていないことである。それではいかにして、「ホーリーピビィ」はラスタファーライ運動の起源における重要な文書の一つとなったのか?

 1924年に出版されたこの文書は、ロバート・アスリィ・ロジャーズが1920年代に創設した新興宗教、黒人民族主義アスリィ教徒建設教会のために書いた教典であり、その内容は“黒人の聖書”と呼ぶに相応しい。これは白人ならびに西洋社会の聖書に相反するもので、「(西洋の植民地政策と奴隷貿易によって離散した)アフリカ人の約束の地はエチオピアである」、「エチオピア人(黒人)は神に選ばれし民である」と主張し、マーカス・ガーベイを黒人民族主義アスリィ教徒建設教会の使徒として任命するものだった。まさに、アフリカ人種に独立心と自己決意を説くものでありながら、黒人民族主義的な表現を持つ神秘的な宗教文書でもあった。これが、後にラスタファーライ運動を興すリーダーたちに多大な影響と与え、ラスタファーライの誕生へと繋がっていったのだった。

■ 詳細情報
フォーマット:電子書籍
ページ数:85ページ程度 *閲覧するデバイスによります。
出版社: United Culture Japan Books(2016/11/24)
原書出版年:1924年
言語: 日本語

ジャンル①:人文・思想>宗教
ジャンル②:歴史・地理>ジャマイカ・エチオピア
ジャンル③:音楽>ジャンル>レゲエ

■ 訳者について
江本吉見―1982年、東京都生まれ。ニュージーランド国立カンタベリー大学一般教養学部卒。Dub Store Sound Inc, / Dub Store RecordsのWorldReggaeNewsでの編集・翻訳を経て、現在は山梨県上野原市に拠点を移し、ラスタファーライ文化の発展活動を行うユナイテッドカルチャージャパン(U.C.J.)に所属。スペインのレゲエ・ダブ専門機材メーカーBenidub Music Equipmentの公式エージェントとしても活動している。

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